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月明かりの追憶

第5章 迷走する恋

・北山side

翌日、目を覚ますと。

俺、あのまま寝てしまったんだ?つうかまた。



北「げっ!?」

藤「お目覚め、ニコッ」



俺は、こいつとベットの中にいてよ。



北「あわわわっ、服、あっ着てる」

藤「バーカ、あんな状態でやるわけないじゃん」



あっ…そ



北「帰る」

藤「はっ?もう少しゆっくりしてけば」

北「やぁーだ帰るぅ」



ジタバタジタバタ、暴れる俺に。



藤「子供か?おまえ、フッ」

北「…ない‥もん」

藤「えっ」

北「藤ヶ谷…子供‥好きだろ…でも俺」

藤「‥‥‥」

北「産めないし」

藤「だから?」

北「…ない」



すると、藤ヶ谷は。



藤「おっきな子供ならここにいるけどな、クスッ」

北「はっ?俺は子供じゃねぇわ」

藤「んふふっ、ねぇ昨日 自分が何を言ったのか覚えている?」

北「うんにゃ」

藤「本当に?ニヤッ」

北「なっ、なんでぇ?」



ニヤニヤと笑いやがってよ。



藤「俺にキスをねだったんだよなぁ、北山」

北「はあっ?してないし」

藤「いやした、それもニカやタマ わたがいる前で」

北「覚えてね」

藤「ずるいぞ北山」

北「覚えてないものは覚えてないんだもん」

藤「なんだそれ?じゃなに俺だけハズい思いをしたってこと」

北「さぁ俺、しーらねっと」



本当は、覚えている。



藤「俺は、あれが本心だと受け取ったんだけどな」

北「なんの?」

藤「俺に対してのさ、ニコッ」

北「‥‥っ」



正直、自分でも。



北「なっなっ、何を言っているんだか」

藤「クスッ」



どうしてあんなことを言ったのか、よく分からないんだ。



北「俺は、おっ」

藤「お腹、空いてない?」

北「すいた」

藤「じゃ、何か作るよ」

北「マジで?やったぁー んふふっ」

藤「ふっ」



ただ―




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