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好きにしていいよ

第4章 再開





胸につくほど身体を折り曲げられて、大きく開かされた足からは、剥き出しの後孔が晒される。

ねっとりと絡みつく視線は、まるで視感されてるようで、あまりの羞恥心に悠は手で顔を覆った。




「可愛いな…そんな顔見せるのは…俺だけにしろよ…」




どうして…

そんなことを言うのだろうか?

俺はAV男優で、男に抱かれることが仕事なのに…




「ああっ…ッ!!」




ここで、悠の思考回路がストップする。
宛てがわれた欲望が、勢いよく悠のナカへ入り込んだからだ。

最奥まで一気に突かれ、悠からは甘い歓喜の声があがる。




「ふぅ…んっ…あっ…ぁ」




絡みつくように欲望を締めつけ、自分でも後孔が収縮するのが分かった。




「随分と余裕だな…まさか他の男のこと考えてるんじゃないだろうな」

「あっ…ぁ…なにも…あぁッ!!」

「俺のことしか考えられないくらいに…めいいっぱい可愛がってやるよ…」




ゾクリと快感が駆け巡る。

声で、言葉で、
それだけで、悠はビクビクと身体を震わせて…

バカみたいに身体が
反応してしまう………




「好きだ…悠…」




グイッと腕を引っ張られて、腰を引き寄せられる。

角度が変わったことにより、悠の良いところを刺激した。




「んああっ!!」




悠が跨いだことによって、

ぐっと距離が縮まり、黒谷敦史を見下ろす形になる。




「お前…俺のこと好き?」

「好き…じゃない…」

「だったらなんで、こんなに締めつけてくるんだよ…」




クスリと笑った顔が、以前好きだった先輩と重なる。

胸が苦しくて、…切なくて、

なんだか…泣いてしまいそうで…

自分の意志とは関係なく、ポタポタと涙が零れ落ちる。




「お前の泣き顔は好きだけど…笑った顔が一番気に入ってんだけどな…」




黒谷敦史は俺がなんで泣いてるのかて、理由なんて聞いてこない。

ただ見つめてるだけ…

だけどその瞳は、とても優しくて穏やかだった。




「嘘くさっ…」

「だから…泣くなって…」

「なんか…今日のあんたて…優しくて調子狂うんだけど」

「失礼な奴。俺はいつだって優しいんだよ」






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