テキストサイズ

好きにしていいよ

第4章 再開





優しくキスされて、

それは触れただけで激しいものじゃなかったけど、どこかとてつもなく甘い…

ヤバい…
ドキドキして、
心臓が壊れそうだ…




「すっげー、
顔が真っ赤で茹で蛸みたいだな」

「うるさいっ…」




腰に腕を回されると、まるで壊れものを扱うように優しく抱きあげられた。

何も身につけてない下半身が恥ずかしくて、思わず目を逸むけたくなる。




「あんま…見ないで…」

「今更だろ、恥ずかしがる理由がどこにある?」




見あげる顔を睨みつければ、優しい笑みが降ってくる。

それにしても…

今日の俺は、この男にドキドキされぱなしだ…

決して、黒谷敦史が好きてわけじゃなくて、

ただ先輩に似てるから気になるだけで…




「自分は服着てるくせに…」

「なんだ…俺の裸が見たいのか…」

「そういうわけじゃなくてっ!!」




焦ってワタワタしてるうちに、

部屋へと運ばれて、ポスンとベッドのうえに降ろされる。

黒谷敦史は俺の腹の上に跨がって、バサバサと慌ただしく着てる服を脱ぎ捨てた。

別に初めて見る裸てわけじゃないのに、何故か激しい動悸と息切れが…

均整の取れた筋肉は、まるで彫刻のように美しく…

妖艶な大人の色気が漂ってる。




「見惚れてた?」




クスリと笑われて、図星を指された俺はただ俯くばかりで、

真っ赤に染まる頬が熱い。

こんな反応見せたら、奴を喜ばせるだけなのに。

完璧な乙女思考な俺…




「いいね…その処女みたいな反応…」




まるで獲物を狙う捕獲者のように、舌舐めずり姿が、

エロ格好良い――…

て、ちが――うっっ!!




「誰が処女だ!!来るならこい!!」




気づいたら、そう叫んでいた。




「だったら…遠慮なく頂くとしますか…」



これて、墓穴掘っちゃた?

ああ…
バカだ俺………




ストーリーメニュー

TOPTOPへ