
僕のまーくん。
第36章 確認したい事
ふと目が覚めたらすでに、時計の針は21時前を
指していた。
N「うぅ~ん……」
母さん、夕飯に起こしてくれなかったの?
下に降りていくと、母さんが
「あら、やっと起きてきたのね。和、体調
大丈夫?」
そう聞かれて、
N「うん、平気。ご飯は?」
少食な僕も、放課後あれだけ慣れない
応援団の練習をして帰ってくれば
さすがに、この時間。
お腹がすいてる。
「あら、今準備するわね?」
やれやれと言った感じで母さんが、
キッチンで夕飯の準備をしてくれた。
……。
スマホ……
2階に置いてきたまんまだ。
まーくん、心配してるかもな。
帰り道なんにもなかった事、まーくんに
ラインしたまんま、まーくんからの
返事も見てない僕は、一度、2階に
上がってスマホを確認しに行った。
タンタンタンタン……
スマホ、スマホっと。
画面をタップすれば、案の定まーくんから
返信が入っていた。
既読にならない画面にまーくんは、
心配して何回か打ってきてる。
優しいな。
僕のまーくんは。
返信しとかなきゃ、また心配しちゃうよね?
【まーくん、ごめん。部活までお疲れ様♡
あれから寝ちゃってた。今からご飯です】
パタン。
これだけ打ってまた、スマホを片手に1階に
降りて行って、準備してあった夕飯を
N「頂きまーす♪」
と、パクパク食べ始めた。
母さんの作るハンバーグは美味しい。
お腹も空いてたし、完食した。
「それだけ食べればもう大丈夫みたいね?」
母さんが言う。
なんだかんだで、息子の心配は
してくれるのね?
N「ご馳走さまでした」
きちんと手を合わせて母さんに
風呂入ってくるって言おうとした時
「あっ!そうそうポストにこれ入ってたわよ?」
茶色い四角の封筒を母さんに、はいって
渡された。
?
何これ?
ポストに?
見たら、表に「二宮和也様」と
書いてある。
……。
「フフッ……ラブレター?良かったわねぇ♡」
…………。
ちゃかす母さんを無視して
僕はその封筒を持って2階に又上がった。
