
僕のまーくん。
第33章 勘違い?
枕元に置いてたスマホがブルッと鳴った。
開いたら潤くんで。
【ニノ、お弁当今から持ってくるわ】
って。
【了解。ありがと。】
返信してる横でまーくんが椅子に
座りながら、じっと僕を見ていた。
N「潤くんがお弁当持って来てくれるって。
……ん?」
僕もまーくんを見つめる。
A「なんかあったね?」
……。
こういう時のまーくんは、鋭い。
N「ううん」
分かんない事だし、変に話しても
まーくん心配するだけだから、
「保健室の怪」の事は、今は黙っとこ。
A「……何でも言ってね?」
N「うん、ありがと。まーくん。」
ニッコリ微笑むまーくんに
N「まーくんご飯は?」
……僕に付き添ってくれてるから
食べれないじゃんって気になって。
A「僕もここで食おうかなぁ」
まーくんが立ちあがって、
A「ちょっと待っててね」
って保健室から出て行った。
そのすぐあとに又、
ガラガラガラ……って
J「ニノ、大丈夫?」
潤くんが、ベッドの所までやってきて
J「やっぱ、顔赤いな!熱ある?」
って聞いてきた。
お弁当を「ほいこれ」って横のテーブルに
置いてくれて。
N「熱あるし……朝からもう最悪……」
潤くんに、つい愚痴ってしまう。
J「何?あのキモいメモの事?」
ニヤニヤしながら、潤くんが言う。
N「……それもだし……なんか」
ちょっと言い淀んでたら
J「何?まだなんかあった?」
濃い顔を近くまで寄せて聞いてくる
潤くんに……
ハァとため息ついて。
……あのさっきの保健室の怪を話した。
まーくんも、戻ってくるまで
もう少しかかるかもしれないから。
