
僕のまーくん。
第13章 スマホ事件
N side
まーくんのバカ!
心の中で叫ぶ。
向かい合わせで、向こう側に座ったまーくん。
隣には、櫻井先輩。
自然に睨んじゃう。
なんでよ?
僕は、まーくんと隣が良かったんだ。
櫻井先輩を、なんだか心配そうに見つめてたまーくん。←僕にはそう見えた。
僕と隣がいいっていうよりも、櫻井先輩を気にしてた。
潤くんと大ちゃん先輩と、一緒で全然良かったじゃん。
わがまま……発動かな?
まーくんは、優しい。
その優しさゆえに、僕は気持ちを振り回される。
櫻井先輩が、まーくんを狙ってるって思ってたけど。もしかしたら、潤くんの言うとおり僕のことが好きなのかも知れないんだよ?
分からないけど。
友達思いの優しいまーくんだけどさ。
僕のことが好きなら、僕だけを見ていて欲しいよ……
やっぱ、自分勝手か……分かってる。
分かってるよ?
でも、櫻井先輩ばっか気にしてみてるまーくんにヤキモチ焼いちゃうんだよ……
自信ないから……かなぁ
あんだけ、まーくんに好きだって言ってもらえてるのに。
来る前だって、チューしてくれてたっぷり充電してくれたのに……
ここまできて、充電切れに……もうなりそう……
