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Hello

第53章 可愛い人は ② * 山


俺の動きに、智くんは、ぴくりと体を震わせて体を強ばらせた。

でも、俺は、かまわずに、合わせ部分にもっと手を突っ込み、熱気を感じる場所に指をのばす。
……智くんがはいてるぴったりとしたボクサーの生地に、そっと触れる。


「んっ……」


そこは、しっとりと湿ってて、硬く形をかえていた。

智くんも興奮してきてくれてることが、単純に嬉しい。
俺は、指でゆるくそこを撫で上げる。


「翔く……ダメ」


顔を無理矢理背けて、智くんが首を振る。
足をぎゅうっと閉じて、それ以上触らせまいと意思表示してくるが、俺は指で、慣れ親しんでる智くんのモノをさわさわと擦りあげ続けた。


「ダメだ……っよ……!」

「どうして……?ここ、苦しそうだよ……?」

「何考えて……ぁ……」

「ほら……どんどん熱くなってきた」

「もう……変態……!やめろ……って……」


悪態をつく智くんをからかいながら、俺の指はとまらない。

もうとっくに体に火はついていて、今さらとまれそうになかった。
可愛い智くんをみたい、ただそれだけ。

抱き寄せていれば、浴衣のおかげで、手元は見えない。

俺は徐々に、手の力に緩急をつけて智くんを煽り始める。


智くんは、体を固くして、小さく深呼吸を繰り返し、なんとか快感を散らそうとしてる。

俺は、智くんの下着のゴムに指をかけ、するりと手のひらで直に熱いものを包み込んだ。


「……ぁんっ……!」


さっきのりんご飴のときとは、雲泥の差の、色っぽい声がもれた。

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