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COLOR’S~殺したのは私~

第59章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑨

哲也は平然と食事をしている。

私は震えた手で箸を持っていることがやっとだった。

哲也は琥珀との経緯を語り始めるが、私は相槌すら打てずに呆然としていた。

話が終盤に差し掛かると私は首筋に手を回し、うなじを抑えた。

うなじにキスマークを付けられていたなんて……

全く気が付かずにいた。

それだけ哲也とのSEXに夢中だった。

「触っても分からないだろ」

哲也はクスクスと笑う。

確かに触ったところで分かるわけがない。

いつもなら冷静に判断出来ることも、こうなっては動揺するばかりだった。

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