テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第38章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑥

本当はダメじゃないことも、触りやすいようにスカートを履いていることも、哲也は知っている。

哲也が知らないのは私が琥珀ではなく碧海だという事実だけ。

一茶は仕事で九州に向かっているおかげで、こうして哲也と花火大会に堂々と行ける。

哲也と一緒の花火大会が嬉しくて堪らなく、人目も憚らず私の方からイチャつくことを求めてしまう。

「最初の花火が上がったらチューしよ」
「ったく琥珀は可愛いなぁ」

哲也と一緒に居ると自分でも驚くほど可愛げがある女になってしまう。

これが本来の私の姿かもしれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ