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COLOR’S~殺したのは私~

第26章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)④

「一茶と琥珀のこと、そんなに気になる?」

碧海に見透かされている。

でもうちらは一茶を共有する、抜け駆けはしないという協定を結んでいる。

「そんなことないけど……何となくね」

こんなはぐらかし方では碧海が納得するわけがない。

「それなら良かった。だったら一茶と琥珀を
応援してあげようよ」

一茶と琥珀を応援?

何で私が?

でも……そんなことより……

あの二人って……

「一茶と琥珀って……」

これ以上、口にするのが怖かった。

一茶と琥珀が……考えたくもない。

「琥珀ね、一茶に相当しつこいらしいよ。
一茶言ってたもん」
「そ……そうなの?」

一茶に抱いている想いは琥珀も私と同じ。

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