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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第3章 青空と共に・・・流れる雲

『あ・・・マサヒロおかえり』


『~~ウィ・・・』





『・・・』

『・・・あ、マサヒロ』



チラリ


こちらに視線を向けた弟が

優人に会釈して

対する優人も弟に会釈しました





『~~姉貴…もぉ帰って来たの??』



『ぁ・・・えっと・・・あのね』





『あ・・・マサヒロ、あのねぇ

まりあは・・・』



母が涙を隠すように拭って
立ち上がると弟に歩みよります




『ふ・・・(笑)

大体聞こえてたから、いーよ』









・・・やっぱり?






弟は・・・少しからかうように笑って

プラっと

自分の部屋に姿を消しました







『さてと・・・時間も時間だ

二人とも疲れただろう?

みんなで~・・・夕飯にしよう

な?お母さん・・・?』




『ええ・・・すぐに』







母も立ち上がり
客間を出ていきました







『さて・・・~~ほらほら?

篠宮くん?・・・いや・・・優人くん

脚を・・・のばしなさい』






『・・・』



『ゆぅちゃん・・・?』







優人は・・・石のように


カチカチに固まって・・・と言うか


放心状態で


非常に・・・ボーーーっとしていました








それはもう・・・気の毒なくらい



精も根も尽きた・・・と言うように








だけど




ありがとう・・・ゆぅちゃん

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