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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第3章 青空と共に・・・流れる雲

『そんな風に…どれだけ
何回…どれ程思っても

心から・・・願っても

これまで…それは
俺には・・・決して

決して・・・許されない事でした』






『・・・』



父の顔が…最高潮に
複雑になった気がしました






『そしてそれは・・・今も同じです

ですから・・・非常識も

ご迷惑も承知で今日ここに来ました』





『・・・』





『お二人に許してもらえなければ

それは永遠に成り立ちません』






『・・・』






『許してもらえるまで…帰りません

ここを・・・動きません』





『君・・・??』

『・・・っ』


『ゆぅちゃん・・・っ』








『・・・なんて、これ以上の非常識も

そんな、子ども染みた事も

さすがに言えません・・・(苦笑)』




『・・・』






『今すぐに…認めて下さらなくても良い

認めて下さるまで
何度もこうしてここに来ます

猶予期間・・・〃同棲する〃
その事だけでも構いません

マリアが治療に専念できるように
せめてものサポートをしたい

前は・・・あの時は
何も出来なかった

俺の…エゴかも知れませんけど

今まで・・・出来なかった
その分も・・・これからは・・・』






『ゆぅ・・・ちゃんっ』


〃そのために…そのためだけに…〃




視界が曇る私は

優人の必死な表情と
その想いを

ひたすら…それこそ必死に
追いかけていました










『マリアを・・・まりあさんを

今度こそ・・・幸せにしたい』









『・・・』











『だから・・・俺に

その資格を・・・ください』

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