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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第3章 青空と共に・・・流れる雲

『フゥ・・・そうか

そうですか・・・』





『・・・』



父は…ゴクリと、一口
お茶をすすると




『まりあ・・・?』



私の方に向き直りました






『え・・・』






『お前は・・・お前はどうなんだ?

彼一人の話ではないだろう

お前と彼の話だ・・・』






『私・・・』





散々…家族に心配や迷惑をかけて

ようやく再起をはかり
踏み出したかと思えば

突然に再会した彼と
突然に…一緒になりたいだなんて

そんな・・・ワガママばかりが
通る話なのか

・・・と言うこと








『お父さん・・・私』






『うん・・・』






『あの時から・・・これまで

ううん・・・今に至っても
家族を巻き込んで、迷惑かけて

今回もワガママ言って
出て行ったばかりで

こんな…そんな自分勝手ばかり
言えないってことはわかってる』






『・・・うん』







『だけどね・・・私

人に…言えないようなことをした

その過去と事実があっても』





『・・・』





『例えば…その人生が
時間を戻せたとして

やり直しが利いたとしても
私は…きっと

同じ事を・・・すると思う』







『・・・まりあ』







『私は…自分の意思で
その人を選んで

同じ道を…行くと思うの

世間に冷たい目でみられても
後ろ指さされても

お父さん達を…悲しませたり
失望させたり

例えば…親子の縁を
切られたとしても

それでも私は…きっと
〃その道〃を・・・選んだと思う』







『・・・』













『私は・・・・この人と・・・生きたい』


















『・・・よく・・・わかったよ』




しばらくの沈黙ののち

父が一言、放ちました




そして私は

一息つくかのように

ようやく…優人の方を見ようとした







その時・・・














『ちょっと・・・・・・待ってよ』









『ぇ・・・』


〃・・・?〃

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