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既成事実作ってやるよ

第3章 運命へのカウントダウン8

「今すぐに答えろよ。
愛してるかどうか」


何も答えられない・・・

言葉よりも先に涙が流れたから。

燕さんはあたしの顎から手を離して、
流れた涙を親指で拭った


『幸せなんです。

こんなドジでバカで鈍感なあたしを受け入れて
結婚しようって言ってくれて』


「幸せなのに泣くのか?」


『はいっ・・・』


「つぐみ、浮気云々の前に
そもそも結婚したいなんて本心から思ってないだろ?」


誰も気づいてくれなかった

親友の理沙もお母さんも一番近くに居てくれた司ですらも。

それなのに・・・

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