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Everyday Love MORE

第1章 夢先案内人【白黄】




「ん…んぅ…」

1人でぼんやりと考え事をしているとテツが目を覚ました。

「まりかさん…?」
「おはようさん、テツ」

まだ寝ぼけて舌の回らないテツの頭をちょんっとつつく。

「いま、なんじですか…?」
「そうね、大体ね〜♪…外が白み始めてるからもう朝じゃない?」
「ナ、ナンセンス。まだそんなもんか…茉莉花さんいつから起きてるんですか?まさか…ずっと…!?」
「ノンノン、さっき目を覚ましたのよ」

話しているうちに頭が覚醒したのかテツは上体を起こした。そのときテツの鍛えられた上半身が目に飛び込み、ジャスミンは反射的に目をそらした。

「お、起きるの?」
「いや、水を飲もうかと…そういう茉莉花さんは大丈夫なんですか?」
「何が?」
「体ですよ。どこか痛いとかないですか?」

その瞬間また、数時間前の情事が一気にフラッシュバックしジャスミンの顔は茹でダコのように真っ赤になった。

「大丈夫、大丈夫よ…」
「それは良かった…じゃあ水とってきま…」
「待って!!」

突然の大声にテツは呆気にとられた。

「え、何で…」
「取り敢えず服着てテツ!水はその後よ!」

その言葉にテツは自分がどんな格好をしているのか、そしてジャスミンが何故、妙に布団に丸まっているのかを理解した。

「そそそそそそそうですね!!失礼しました!!」

テツは床に散乱している下着や衣服を素早く布団の中で着替え、逃げるようにベッドを後にした。

「はぁ…ドキがムネムネ…」

ジャスミンも布団を剥ぐとテツが帰ってくる前に、と衣服を身につけベッドを出た。

あんなに普段は可愛らしい反応をしてるのにいざというときは男前で、ギャップ萌えってやつ?

ジャスミンはキラキラ笑顔を引っさげ「はい!!」と自分に水を渡すテツにそんな気持ちを抱きながら水を受け取った。

「あ、立ち上がれたんですね!茉莉花さん意外とタフ?」
「だから…!!」
「あぁぁ、すみません!うわ、殴らないでぇ!!ナンセンスゥゥ!!」

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