
Everyday Love MORE
第2章 Bad Romance【白黄】
「あ、テツとジャス…ジャスミン!?」
デカルームへ着くとバンが出迎えてくれた。しかし、テツに横抱きにされ眠っているジャスミンを見て目を丸くしている。
あの後、戦闘と別の戦闘で疲れたのかジャスミンはあのまま眠ってしまった。
「シーッ、起きちゃいます」
「ど、どうしたんだ?」
「かなり戦闘で体力を消耗してたみたいです。あとは日々の疲れですかね?」
咄嗟の言い訳はバンには効果的だったみたいで、「そっかぁ~」と言いながらバンは椅子に戻っていった。
「今まで何してたんだ?」
しかし、他の面々は納得しなかったらしくホージーは不審な目でテツを見つめた。
「いやぁ、なかなかジャスミンさん帰ってこないんで見に行ったら倒れてて…」
「そうか」
苦しい言い訳。ホージーは納得した風だがきっとまだ聞きたいことは山ほどあるはずだ。
あとの言い訳はよく頭の回るジャスミンさんに任せようと、テツは苦笑いだけでその場を乗り切った。
