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第22章 つれづれ







ピピピッ ピピピッ




三「38.5℃…。」



N「けんちゃ、くるし、あつぃ、ダルィ…。 」



三「うーーーん、どーすっかなー…?」




泣いて泣いて、泣き疲れて寝落ち。

その上朝起きたら発熱。



N「けんちゃん、メーワク、かけて
ごめん、ね…?」



三「…なんか弱ってるお前超かわいいな。」



N「ぁゔ………けほっ。」



自分の部屋にも戻れないほどだるいと伝えると

けんちゃんはとりあえず、と

常備薬の解熱剤と水を飲ませてくれた。

またもガサゴソと救急セットの中を漁り、

取り出した冷えピタを

ペチッと俺のおでこに貼ると、

ひとまずここでじっと休んでろ!と

布団をかけ直してくれた。





三「じゃ!俺一旦学校行くから!」


N「 いってらっしゃーい…。」





センパイの部屋で、泣き喚いて熱あげて…

俺だったら絶対やだよこんな後輩…。





けんちゃんがでてった途端、

カチコチと壁掛け時計の音がやたらと響く。






まーくんは今頃朝練中かな。





教室に行って、俺がいなかったら

どう思うのかな…




さみしい、とか。

やっぱりな、とか。

…もしかしたら俺なんかと顔合わせたくなくて

ほっとしてるかも。






なんて。

やめよ。





薬が効き出したのか、

だんだんとまぶたが重くなってきた。





N「…ふぁ……… 」




とりあえずなんもかも一旦忘れて寝ちゃおう。







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