
好きって言わない!
第30章 台風ジェネレーション。
M side
S「うまそー♡」
豪華な食事を目の前に、キラキラと目を輝かせる櫻井。
皆で食べようって事で、俺らの部屋に4人分用意してもらった。
皆浴衣に着替えて、すっかり旅行を楽しんでる風に見えるけど・・・
A「ね、にのちゃん美味しそうだね!」
N「・・・俺お腹空いてないし。」
相葉とニノが、なんか微妙な空気。
珍しくケンカでもしたんだろうか。
いや、ケンカっていうか、ニノが怒ってる。
S「いただきまーす♡」
ご機嫌な櫻井と、怒ってるニノと、困ってる相葉。
俺はどんな顔してれば良いんだ。
S「マジうめぇー♡」
さっきからうるせぇな。
ホッペをパンパンにしながら料理をかき込む姿は、とてもお坊ちゃんには見えない。
・・・可愛いなんて別に思ってねぇし。
A「松潤、どうしたの?
顔赤いよ?」
M「はぁ?!赤くねーし!!」
N「何いきなり怒ってんだよ。」
M「怒ってねぇ!」
S「この魚うめぇー♡」
A「ホント美味しい♡
ね、にのちゃん!」
N「・・・俺魚キライ。」
A「焼いてたら大丈夫でしょ!」
N「嫌。いらない。」
A「もー、にのちゃん・・・」
相変わらず不機嫌なニノに、心底困った表情の相葉。
ニノってワガママだよなぁ。
いつも相葉を振り回してる印象。
ずーっと一緒にいてお互い飽きないんだろうか。
幼馴染みがいない俺には、分かんねぇ関係なのかな。
