
好きって言わない!
第30章 台風ジェネレーション。
A side
体を洗い終えたにのちゃんが、チラリと俺を見る。
こっちにおいでと声をかけようとした瞬間、ぷいっとそっぽを向いてしまった。
A「あれ?」
S「ほら見ろ、何か怒ってんじゃん!」
確かにさっきは翔ちゃんに怒ってたけど、俺にも怒ってる?!
ナゼ?!?!
離れた場所でちょこんと温泉につかるにのちゃんは、俺を見向きもせず松潤とお喋りを始めた。
A「・・・・・。」
すぐににのちゃんに駆け寄って、ちゅってしてギュッてしてご機嫌を伺いたいトコロだけど・・・
翔ちゃんと松潤に内緒だし・・・
裸のにのちゃん抱きしめたら、絶対チンコ暴れちゃうだろうし・・・
S「腹減ってんのかな?
夕飯、早めに用意してもらうか。」
呑気な事を言ってる翔ちゃんに大した返事もできず。
S「お、やっぱ温泉はこのスタイルだよな♪」
俺も翔ちゃんの真似をしてタオルを頭に乗せて、
どうやって愛しのにのちゃんのご機嫌を伺うか、そればかり考えていた。
