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好きって言わない!

第27章 ラブストーリーは突然に。





A side




にのちゃんに目を逸らされた。




大っ嫌いだと言われて、飛び出して行ってしまったにの。




運動嫌いなのに意外と足の速いにのは、あっという間にどこかに隠れてしまって。




見つけたのは翔ちゃんだった。




汗だくになって探し回ったのに俺は見つけられなかった。
どこにいるか分かんなかった・・・




俺が見た時にはにのはもうドレスを脱いでいて、俺から隠れるようにして翔ちゃんの隣に立っていた。




嫌いなんて嘘だよね??
怒らせちゃったなら謝るから・・・




にのに声を掛けようにも、全く俺の方を見ないから怖じけづく。
やっと目が合ったかと思ったら、さっと逸らされてしまった。




ちょっとショック・・・




いや、かなりショック・・・




宝探しゲームが始まったら勇気を出して声を掛けようと思っていたのに、女の子達に囲まれてしまった。




もうっ、翔ちゃんと松潤のとばっちりで何で俺まで!




やっと女の子達から逃れた時にはにのの姿は無かった。
サボるつもりだな・・・




ズルいよにの。
サボるなら俺も一緒にサボる!
にのと一緒に居たいのに!




よし・・・
宝探しならぬ、にのちゃん探しだ。




A「松潤!ちょっと俺行くところが・・・、って松潤??」




ぼけっとどこか眺めてると思ったら・・・
視線の先には、いまだ女の子達に囲まれている翔ちゃんがいた。




A「翔ちゃんってすごいよね。
俺女の子に囲まれたらどうして良いか分かんなくなっちゃう。
翔ちゃんは根っからの王子様だなー。」




M「・・・ただの女ったらしだろ。」




ん?




M「顔が良いだけで中身は最低最悪だってのに。」




んん?




M「大っ嫌いだあんな奴。」





A「嫌いなの?」





M「え?」








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