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好きって言わない!

第27章 ラブストーリーは突然に。





N「・・・まーくんは俺なんか好きにならない。
ラブラブな彼女がいるんだもん・・・」




首元でグスグス泣かれたら鬱陶しいとは思うけど。
翔は俺の気持ちを知ってる唯一の存在だから・・・
今だけ甘えさせて。




S「・・・次、雅紀のクラスとチームだぞ。」




N「出なきゃダメ??」




S「可愛こぶっても休ませてやんねーぞ!」




N「鬼。」




S「こんな優しい鬼がいるかよ。」




翔ががっしり抱きかかえてくれるから、コテンと体を預けて目を閉じた。
心地良いけど、やっぱりまーくんに抱っこされる方が良い。




でも、もう触れてほしくない。
求めちゃうから。




俺の事、なんとも思ってないなら、もう触らないで。
心も体も気持ち良くさせないで。





N「何で好きって気持ちやめられないんだろ・・・」




S「俺には分かんねぇわ。
恋だの愛だのって。」




N「寂しい奴だなお前。」




S「うるせー!
俺は恋愛なんかに惑わされないんだよ。
俺からしたらお前らなんてガキだね。」




N「・・・あっそ。」




確かに、好きって気持ちに振り回されてバカみたいだって自分でも思うけど。
ガキだとは思わないけどな。




だって、俺はまーくんに恋をして、
毎日が楽しくて悲しくて嬉しくて辛くて。
色んな感情を知ったんだ。




・・・エッチな事も知ったし。




S「ああ・・・6組遠い・・・
お前みたいに華奢でも男って重いな。
抱くなら女が良いよ・・・。」




翔は、ホントに誰にも恋しないのかな。






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