
好きって言わない!
第27章 ラブストーリーは突然に。
A side
N「・・・何で翔潤コンビなわけ?」
怒ってる!怒ってるよにのちゃん!!
『ええっと・・・アラジン王子の愛の告白の時点で、もう半分ほど投票用紙を回収しておりまして。
その投票のほとんどが、プリス王子とジャスミン姫だったようです。』
マジか。
S「ふははははっ、悪いなアラジン!!
ベストカップルは俺たちの物だ!!」
A「笑い方が悪役っぽいよプリス王子!!」
松潤の肩を抱こうとしてかわされている。
おまけに思いっきり睨まれている。
嫌がられてんじゃん!!
全然カップルじゃないじゃん!!
『とにかくベストカップル決定ーーー!!』
M「ふざけんな!」
N「ああ、納得できない!」
ぷいっとさっさと舞台袖に引っ込んでしまったプリンセス2人。
あーあ・・・
翔ちゃんと顔を見合わせて、苦笑い。
しょうがない、プリンセスの機嫌はあとで取るとして・・・
翔ちゃんと一緒に観衆に手を振ると、割れんばかりの歓声と拍手。
S「たくさんの投票をありがとう!
君たちが本当のプリンセスだよ!」
きゃあああああああああっ♡
・・・すごいな翔ちゃん。
S「ほら、雅紀も。」
A「え・・・えっと。
ありがとう!皆可愛いプリンセスだよ♡」
きゃあああああああああっ♡
S「やるなぁ、雅紀。」
A「もう、なんか変な汗かいてきたよ・・・」
まるでアイドルにでもなったみたいだ。
鳴り止まない歓声を背に、俺たちも退場。
なんかすっげぇ疲れた・・・
早くこの衣装脱ぎたい。
あ、でもにのちゃんと一緒に写真撮りたいな。
ふふ、ベストカップル獲れなかったの悔しがってて可愛かったな。
俺にとってはにのちゃんがベストプリンセスだよ。
