
好きって言わない!
第27章 ラブストーリーは突然に。
A side
A「あとは・・・見た目よりずっと優しいし、面倒見が良いし。
笑った顔は超可愛いし・・・」
なんか照れるなこれ・・・
告白みたいじゃん。
・・・告白??
もう1度チラリとにのを見る。
まだぼけっとしてんな。
ちゃんと聞いてろよ。
こんなの、ズルイと思うけど・・・
今なら言えるかも。
絶対に言っちゃいけない事。
今なら冗談として受け流してもらえる。
笑って誤魔化せる。
今なら・・・にのに言える。
A「ジャスミンはとっても魅力的なプリンセスだけど、俺は・・・」
コンテストを盛り上げる、たちの悪い冗談だと思ってくれれば良い。
A「白雪姫が・・・にのちゃんの事が好きです。」
わぁっと沸く会場。
皆がにのちゃんの方に目を向けた。
A「・・・・・ぷっ。」
N「???」
何でまわりが盛り上がってるのか、全然分かってないにのは不思議そうな顔で首を傾げる。
やっぱ聞いてなかった。笑
ダメだよにの。
最初で最後の俺の告白、ちゃんと聞いててよ。
笑い飛ばしても良いから。
言葉にできるだけで、俺は満足。
マイクを受け取って、にのに体を向ける。
不思議と緊張感はなかった。
