
好きって言わない!
第26章 Painful love。
M「今日いつにも増してボケっとしてたぞ。
採寸の女子にドコ触られてもボーッとしてた。」
1組の女子って変態ばっかなのか。
てか、元気ないの?!
なんで?!
M「ケンカでもしたか?」
N「してないよ・・・」
M「じゃあ、彼女とかな。
ラブラブだって言ってたくせになー。」
N「・・・ラブラブなんだ。」
M「学祭終わったらデートするんだって言ってたぞ?
平日は会えないっつってたから。」
平日は、ほとんど俺と居るから・・・
M「彼女、片道2時間かけて通学してるらしいぞ。
同じ学校なのにほぼ遠距離恋愛だな。」
N「詳しいね。」
M「相葉がベラベラ喋ってくんだよ。」
N「うまくいってて何よりだ。」
M「だな。」
・・・なんだよ。
松本にベラベラと惚気るくらいラブラブなんじゃん。
M「そういえば。」
クスッと笑う松本。
こいつ、最近良く笑うようになったかも。
前はずっと睨まれてたけど、丸くなったもんだなー。
M「あいつガキっぽいよな。
スマホにイルカのストラップ付けてるだろ?」
N「え?!」
ドキっとした。
イルカのストラップ・・・
M「だせぇなって言ったら、
好きな人とオソロイなんだからって怒ってさ。」
N「・・・・・え?」
M「彼女とペアとかいかにもあいつがやりそうな事だよな。笑」
違うよ。
あれは彼女とオソロイなんじゃない。
“好きな人とオソロイ”
ホントに、まーくんがそう言ったの・・・??
N「まーくんてドコにいる?!」
M「え、ああ・・・たぶん教室に。」
N「ありがと!
松本気を付けて帰れよ!」
ダッシュで1組の教室に向かう。
とにかく顔が見たかった。
元気が無いってなんで?
昨日のあの言葉はどういうつもりで言ったの?
好きな人とオソロイって・・・
どういう事だよ・・・?!
