テキストサイズ

Treasure of life

第11章 After the rain


あるとき、先生が部活中、
「○✕美術館で、世界の名画の展示をしているから、もし興味があったら行ってみてくれ」
と、現在開催中の展覧会のチラシをみんなに配りながら話していたんだ。

先生と同じ景色が見たいと思った。


その企画展の最終日に訪れた美術館。

そこには、作品を見つめる先生の姿があった。

なんて偶然!

「大野先生…!」

俺は心躍らせながら話しかけようと駆け寄った。


でもそこには。。

先生を手招きする1人の男子学生……?

年は俺より少し上だろうか。


…誰…?


俺には見せない、見たことのない笑顔の先生がそこにはいた。

2人の間には、何か特別な雰囲気のようなものが漂っていた。

俺には触ることの出来ない何かが。


俺は暫くその場に立ち尽くしていた……。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ