
ねぇもう嫌・・・
第22章 時に神を憎むほどの出来事が襲っても…
柊先生の声が、静かに胸に響いた。
『君のその無垢な反応。
君の顔も身体も。
でも、動機は不純だったなぁ。
君が難病を患っていたから。
俺は無意識に、医者として君を気になっていたのかもしれないな。
…でも、
欲情と恋心を一緒にしていたら、
俺は医者としても、男としても、…失格だな。
他の女に酒を誘われても何も思わなかったんだから、これはきっと事実だよ。』
その理屈っぽさが、やっぱり理系脳なんだと悟った。
「…」
でも、そんな風に言われても、
私にこれまでしてきたことは、
柊先生、立派な過失だよ?
