
ねぇもう嫌・・・
第22章 時に神を憎むほどの出来事が襲っても…
「嫌だ…。」
独りでに言葉が漏れた。
『…嫌だ?』
オウム返しをされ、はっと自分の言動に気づく。
『どうして?
俺がこんなに患者に求めたの、君だけだよ?』
「…」
『もう入院して一週間位経つよね。
俺のウワサ、君の耳にも入ってるんじゃない?』
柊先生の噂…?
「え…?」
『…俺は、患者に執着しない。
でも、患者の気持ちに寄り添わない医者が、
どうしてこんなにも患者(キミ)を求めてると思う?』
意味がわかんない…っ。
「…?」
『…好きだから。』
