
ねぇもう嫌・・・
第22章 時に神を憎むほどの出来事が襲っても…
「っ…」
少し見上げると目と目が合う。
『ふふっ。』
柊先生が笑みを浮かべた。
それは心の底から笑っている様(ヨウ)。
目の細さ、頬に出来るえくぼ。
それは優しさをも感じられた。
柊先生は胡座(アグラ)をかき、太もも部分に手を置いてる。
その手は真っ直ぐに垂れ下がり、本当にリラックスしているみたい。
きっと、私が逃げないって分かってるからだ。
『もう痛いことはしないよ。
あとは君次第。』
「…っ」
突然指揮を私に代わられ、目が泳ぐ。
『最後までシて欲しい?
…このまま、
一緒に夜を迎えたい?』
