
ねぇもう嫌・・・
第21章 検査④
.
.
.
『いいよ。』
管を抜き終わり、終わりの合図がかかると、
私はゆっくり布団を下に下げていった。
開ける視界に、自ずと柊先生の姿が目に入る。
大股開きのまま、
今更閉じることにも恥ずかしさを覚え、
じっと柊先生の片付ける姿見つめていた。
「…」
乱れた呼吸も少しずつ落ち着いて、
あともう少しで平常心になれる、
と、"欲"を抑えようと思ったとき、
『…で、どうする?』
柊先生が私の目を見た。
鋭い、大きな瞳。
上ははだけ、下は露。
こんな私を見て、何をする気なの…?
目が合って、でも逸らせなくて。
布団をまた静かに目の下まで被った。
「…」
