
ねぇもう嫌・・・
第21章 検査④
そうして始まった朝の回診。
無理矢理ブラを上に上げられて、
柊先生がこっちに近づいてきて、
柊先生の手が、肌に触れて…
ドキドキが収まらなかった。
『…少し雑音がするね。』
聴診が始まって暫く。
柊先生がそう呟いた。
「っ…」
当の私は苦しくて、呼吸をするのに精一杯だった。
昨日から大の大人に言いくるめられて、
昨日の夜に欲求を満たそうと一人でシたけど、解消しきれなかったこと、
簡単に見破られて。
これは動悸なんかじゃなくて…ねぇ、わかってるでしょ
って…。
焦らされて…。
高校一年生、まだ16歳の私に、
32歳の男性医師が、
『…そんなにシたいの?』
こんなこと言うなんて、
セクハラ行為の他ない。
でも、情欲にまみれた私の頭は、とてもそんな風に考えられなかった。
「…ん…っ。」
横を向いたまま頷くと、聴診器が離れた。
『…之、好き?』
柊先生はそう言って、指先で私の胸をスーッとなぞった。
「んっ…っ…ぅ」
