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ねぇもう嫌・・・

第13章 治療



授業中の静かな廊下を歩いて教室に戻り、さっと荷物を取ると、早足で保健室に戻った。


『車乗って。』


柊先生と駐車場に行き、柊先生の車に乗る。


黒のコンパクトカーの助手席。



見慣れた風景が悲しく映る。



3分経たずに病院に着いた。



『俺は裏から回るから。』



ガシャンと大きな音を立てて車のドアを閉じた後、柊先生はそう言ってから走って行ってしまった。



私は半分わざとでゆっくり歩いた。



それでも歩けば勝手に診察室の前に着いてしまう。

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