
ねぇもう嫌・・・
第13章 治療
『…今日病院来れる?』
短く溜息を付くと、柊先生はそう言った。
「…絶対?…」
思っていたより声が震えている。
声が届いたかどうか不安になったが、ちゃんと聞こえてたみたいだ。
『ああ。』
「…」
『て言っても君来るつもりないでしょ。』
柊先生はベッドから離れ、保健室のデスクに近づいた。
『今から行こう。学校には早退だって伝えておくから。荷物取り行って。帰る準備して。』
「…っ」
黙って拒んでいると、
『少し診るだけ。ね、行きな。』
柊先生に背中を押され、渋々取りに行った。
