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ねぇもう嫌・・・

第13章 治療

廊下でばったり遭遇してから、たった1時間未満の出来事。


靴を脱ぎ丁寧にベッドの傍に並べた。


時間稼ぎにも何にもならないが、少しでも心の整理をして落ち着ける時間が欲しくて。


表情を変えず私の真横で凛と立っている先生を横目に、私は渋々横になった。


仰向けの体勢って、何となく恥ずかしい。


私は柊先生から顔を背を向けた。


『まずは触診な。』


柊先生はブラウスのボタンを何個か外すと、そこから手を入れて押してきた。


「っ…」


痛みが尋常じゃない…


歯を食いしばり、手を強く握った。


『かなり痛いか…』


「…っ…」

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