テキストサイズ

ねぇもう嫌・・・

第13章 治療



でも中々扉を開ける勇気が出ない。


他の診察室は沢山の患者さんで混んでいる。


扉の前で棒立ちしてる人なんか滅多にいないよね。


「…はぁ」


人の視線が背中に集中してる気がして、なおも勇気が出ない。


その時、私が開けたくも開けられなかった扉が開いた。


『っいたのか。早く入って。オフの日は使っちゃいけないんだから。』


柊先生は私の背中を自分の方に引き寄せて扉を閉じた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ