
今日も明日も 2nd season
第10章 僕は君を愛しすぎてる
お互いがお互いを貪り合う
部屋に響くのはそれぞれの自身から溢れる粘着質の音と、荒い息遣い
時々見つめ合ってはキスをする、唾液の絡まる音
水音がこんなに官能的だと知ったのはいつだったろう
押し寄せる快楽の波に飲まれそうになりながら、ふとそんな事を思った
「ね……、も…、無理…っ」
「…イキたい?」
耳許で囁かれ、コクコクと頷く
今、口を開いたら変な声が出てしまいそうだった
「言ってよ…どうしたい?」
イキたいって分かってるくせに、わざとそんな事を聞く相葉さんを涙目で睨み付ける
「言って。にのの口から聞きたい」
快楽に支配された頭では、反論する言葉が見つからない
言わなければイカせてくれないのも分かってる
だけどやっぱり
ちょっとだけ悔しいから
「あ、こら…っ!」
ギュッと相葉さんの自身を握る手に力を入れた
「んぅ…っ!、あ、ああっ」
入れた直後、同じように握られて
しかもそのまま先端を弄られて
俺の方が先にあっけなく陥落してしまう
「言って?」
「も…っ、イキた、…イカせて…!」
「良く出来ました」
にっこりと笑った相葉さんが、そのまま一気に俺を追い詰めた
