
今日も明日も 2nd season
第10章 僕は君を愛しすぎてる
首筋の、浮き上がった血管の上を
一度軽くキスしてから、少し強めに吸い上げる
「…っ」
「ふふ、付けちゃった」
いつもダメだって言っても俺に付けるから、今日はお返し
隠しようのないその場所に残す自分の印にぞくぞくした
そっか…
相葉さんもこんな気分なのかな
このヒトは自分のものだって言う独占欲
支配したような高揚感
「ね、もっと付けちゃおうかな」
相葉さんの額に自分のそれをくっつけて笑って見せる
「いいよ」
「え?」
今何て言った?
“いいよ“ って聞こえた気がしたけど
「いいよ。にのの気が済むまで付けなよ」
笑ってた筈の俺がポカンとして
代わりに相葉さんがクスクス笑い出した
「本気?」
「嘘なんか言わない」
「…仕事なのに?」
メイクさん達に何て言うつもり?
誰かがそれをリークしちゃったら、どうすんだよ
「うーん、どうしようか」
「なにそれ」
「だって、もう付いてるじゃん」
“1つも複数も、今更なんじゃないの?“
「あ……」
言われて見ればその通りだ
「じゃあ、いっか」
「え?」
今度は相葉さんがポカン顔
「今更だから、いっぱい付けちゃう」
