
今日も明日も 2nd season
第10章 僕は君を愛しすぎてる
「無表情って……」
「考え過ぎて顔面がフリーズした感じ?」
当たりと言うべきか何と言うべきか
…この態勢で考え事ってのもかなりおかしな話だけど
「で、何を考え込んでるの」
「ああ、…どうやってこの先に進もうかと」
するり、と返してから気が付いた
俺、何言ってんだよ
さらっと聞くからさらっと返しちゃったじゃないか!
「先って……もしかしてセックス?」
「バ…っ!違…っ」
何でもないかのように言う相葉さんにやたらと焦る俺は、それこそ否定するだけ無駄な足掻きで
それこそ “はい、そうです“ と言ってるようなもんだ
相葉さんの顔は、段々弛んで来てるし
俺の顔も、赤くなってるのが分かる
「俺としては、このままにのに襲われたいかも」
肘を立てて上半身を浮かせた相葉さんが俺の頬に掠めるキスをした
「そ…なの?」
「そりゃね、たまにはにのからってのもアリじゃん」
楽しくて仕方ないってその顔を見たら
…それもアリなのかな、なんて思う俺も充分にソノ気にはなってる訳で
「…目、瞑っててよ」
意を決した俺は、そう相葉さんに囁いてから
ずっと突っ張ってた腕の力をゆっくりと抜いて行った
