
今日も明日も 2nd season
第10章 僕は君を愛しすぎてる
さて
どうしようか
勢い余って固いフローリングに押し倒してしまったのは俺の方で
その不意討ちに、クッション越しとは言え頭を打ちつけて顔を歪めているこいつが俺の下にいる
身体を挟むように跨がって四つん這いの姿勢になっていながら、内心は酷く動揺していた
こいつとの身体の関係は初めてじゃない
だけどいつも俺は身を任せてしまって、積極的になった事がない
…正直、今の俺は相葉さんが欲しい
でも自分から仕掛けるなんて恥ずかし過ぎて出来る訳がなくて
身体をどかして隣に寝る?
隣に身を置いて “抱いて“ とか?
…いやいや、そんなん言えるかっつーの
心の中で葛藤してたから、自分の視線がぶれる事なく相葉さんに注がれているなんてこれっぽっちも考えてなくて
「…視線が痛い」
相葉さんからボソッと呟かれるまで、俺はまさに心ここにあらずな状態だった
「え、あ?」
「見つめてくれるのは嬉しいけどさ、その無表情はちょっと怖い」
そう言って、困ったような笑みを浮かべた
