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今日も明日も 2nd season

第7章 離せない、離さない


相葉さんは、嬉しそうな顔で俺を見つめている

見つめたまま、シャツを捲しあげると慣れた仕草であっという間に俺からそれを奪い取った

その慣れた手管に、チクッと胸が痛む

誰かを抱いたのが嫌でも思い知らされる


自分だって、女の子を抱いた事は1度や2度じゃないのに
自分の事は棚に上げて、嫉妬した

「…どうしたの?」

「え、」

「笑ってるよ」

どうやら、自分のくだらない嫉妬に知らず笑っていたみたいだ

不思議そうに見つめてきた相葉さんに、自分から首に手を回して唇を寄せて


「相葉さんが抱いた、他人に妬いた」
クスクス笑いながら、それが触れる近さで囁いてみせる

俺の言葉に、相葉さんの眉がピクリと動いた


「それは俺も同じ。…俺も、お前が触れた女の子にムカつく」



……全く

どこまで俺を喜ばせたら気が済むんだろうな


でも俺は、きっと満足なんか一生しないと思う



いつまででも、喜ばせて欲しいし

俺だけを見てて欲しいから




「ああ…、あ、あ、あ…、んっ」

隠すもののなくなった肌を、相葉さんの指が、唇が、舌が余すとこなく辿っていく

散々弄られた胸の尖りは、痛い程に芯を持ち
偶然指が掠めただけでも大きな快感を俺に植え付けた

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