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今日も明日も 2nd season

第7章 離せない、離さない



さっきまでの激しいキスでまともに歩く事が出来なくなった俺を、相葉さんが軽々と抱き上げた


壊れ物を扱うみたいにそっとベッドに降ろしたかと思うと、俺の顔を間近で見つめる

その近さは、キスより恥ずかしい
だけど目を閉じる事が出来ない


「にの……」

一言、名前を呟いた相葉さんの手が、シャツの中に滑り込んだ

直に肌に触れるそれに、背中が粟立つ


「お前の肌、気持ちいい…」

うっとりしたように囁かれ、思わず目を細めた

こんな一言すら嬉しいなんてね

男のくせに、と思わなくもないけど
今は嬉しい気持ちの方が大きかった


優しくお腹の辺りから脇をなぞる掌が上に上がってくる

人差し指が、まだ柔らかい胸に触れた瞬間
ピリッとした刺激を感じた

こんな、小さなとこがたかが指が触れただけで慄いた

男の俺では、感じないだろうと甘く考えてた


「ん…っ、あ…!」

それなのに、小さなその尖りは相葉さんの指を快感として受け入れている

爪で軽く引っ掻かれ、2本の指で摘ままれれば

「ひあ…っ、ダメ…、それダメ…っ!」

ぞくぞくした痺れが全身を駆け巡り、相葉さんの肩にしがみついていた


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