
今日も明日も 2nd season
第7章 離せない、離さない
全てを奪い尽くすように唇を貪られた
閉めたドアに身体を押し付けられ、両手は絡めたままそこに貼り付けられて
足の間には相葉さんの片足が割り込んで、全く身動きが取れなくなっている
何度も絡め直す指が熱い
相葉さんの唇が熱い
厭らしい水音が鼓膜に響けば、それだけで身体が相葉さんを欲しいと求め出す
その身体に縋りたい
自分の手で、相葉さんに触れたい
だけどドアに押し付けられた手は離して貰えそうにない
「はぁ…、あい、ばさ…、待って…」
キスの合間に、上がる息を抑えて呼び掛けた
性急に俺を求めてくれるのは嬉しい
嬉しいけど、俺だって求めたい
「ね…、あっち行こ…」
目だけで、すぐ傍にあるベッドを指し示せば
「あ…っ、こら…!」
耳の下を甘噛みされ、初めてそこが弱い事を教えられた
びくっとした俺に気付いた相葉さんが、執拗にそこを弄る
これじゃ、先に堕ちてしまう
初めて相葉さんと肌を重ねる前に、自分だけ堕ちるなんて事は避けたい
「お願い…、ベッド連れてって」
…自分でも驚く程、甘い声が出た
「お前……ヤバすぎ」
何かを逃がすように、相葉さんが息を吐く
「…止まれないかも」
