
今日も明日も 2nd season
第47章 行きつくところは
無防備に晒されたしなやかな身体
静かに上下する胸は、にのが深く眠っている事を教えてくれている
疲れてるのも、あるんだろうけど
もしかしたら、今日ここに来たのも疲れたからじゃないか
無意識に、癒されたくて選んだのがここだとしたら、それこそ嬉しい以外何もない
だけど
分かってるけど
疲れてるなら休ませてあげたいし、眠らせてあげたいけど
ー…残念ながら俺はそこまで人間出来てないんだわ
好きにしてください、と謂わんばかりに自分のベッドに眠るお前が悪い
長らく触れていなかったそれを目の前にして、素通りなんて出来る訳ないから
「ん…、あれ、相葉、さん?」
自分が乗った事で軋んだベッドに、にのがうっすらと目を開けた
まだ覚醒していないのか、とろとろした目で、舌ったらずに名前を呼ばれたら、理性なんて簡単に頭の隅に追いやってしまう
「ちょ、ん、んん…っ」
起き抜けにいきなり深く唇を貪られ、にのが眉をしかめるけれど、もう止まれなかった
