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どこにいるんだろう

まさかいい年してかくれんぼ？

いや、あのにのがそれを嬉々としてやるとは思えない

あいつはそれよりも「ツンデレ」タイプだ

会いたかったくせに「別に会いたかった訳じゃない」とこっそり耳を赤くするヤツなのだ


すぐに見つけたいけど、にのの性格を考えて捜しに行くのは我慢した

食事がないと「腹減ってるのに」と自分勝手に拗ねるのは目に見えている

どうせ時間があまりないから半分は皿に移すだけだし、手作り予定のも手が掛かる物は避けた

先に作ってしまおうと、包丁を取り出しながらも

やっぱり気持ちは落ち着かないままだった




そして食事をテーブルに並び終えて、漸く改めてリビングを見渡した



「…あ」

きちんと閉めている筈のドアが少し開いている

にのが自分からは入ろうとしない、…寝室へ続くドア


珍しいなと感じながら、なるべく足音を立てないように僅かな隙間を残すそこへと向かっていった