
今日も明日も 2nd season
第45章 淡い気持ち 🍀 青×黄
「…まぁ、気付いてないのが大野さんらしいっちゃらしいけど」
「ぅう……」
「それで?」
ずいっと信じられないくらい、にのの顔が近くに来た
何かもう、ちょっと動けば軽くキス出来そうな位近くに
…その近すぎる距離に何か喋りたいけど声が出なくて、金魚みたいに口をパクパクさせてしまった
「大野さんは、どうしたいの?」
「あ、…え、」
「好きなんでしょ?俺の事」
「……うん」
ここまで言われて “違う“ なんて嘘は付けない
頭の中は、恥ずかしいのと躊躇いと、恐怖とでパニックを起こしている
多分今、鏡を見たら
全ての感情が表に出て。とんでもなく不細工になってる気がする
「そんな顔しない」
にのが困ったように眉尻を下げた
「だからさ、俺…嬉しいって言ったじゃん」
「え……」
「…そーゆー事、だから」
ふと、伏せていた顔を上げたら
真っ赤な顔をしてるにのがそこにいて
実はこいつだって相当恥ずかしいんじゃないかと思い当たって
