
今日も明日も 2nd season
第45章 淡い気持ち 🍀 青×黄
「好き。…お前が」
「うん」
「すっげー、好き」
「…うん」
にのの照れた赤い顔を見てたら、いつの間にかスルスルと口からその言葉が漏れ出していた
好き
たった2文字なのに、それには大きな意味があって
そしてそれが相手も同じ意味を持っていると分かった時の幸せな気持ちは、とてつもなく大きくて
「うん、好き。俺、お前が大好き」
「もう、分かったって…」
にのが、両手で顔を覆った
隠せない耳が、これ以上ないくらいに赤い
ずっと言えなかったくせに、一度口にしたらもう止まらない
溜めてた分を一気に出してるみたいに溢れ出す
「にのが好き。大好き」
「しつこい…っ」
仕方ないじゃん
まだまだ当分は嫌がっても言い続けるよ、俺
だってさ
どれだけこの気持ちに悩んでたと思ってる?
そんなの、1日やそこらじゃ終わらないに決まってるだろ
「大好き」
「…分かってる」
そう言って、俺の言葉を遮ったのは
ー…にのの柔らかい唇、だった
End
