
今日も明日も 2nd season
第45章 淡い気持ち 🍀 青×黄
怒ったような、呆れたようなにのに更に縮こまる
つか、何で俺が怒られなきゃいけないんだって気もしないでもないけど
にのの言葉の続きが聞きたいから、余計な事は言わない喋らない
「アナタはさ、嘘が下手だし隠し事なんて向いてない訳」
「…はぁ」
「ホントは、こういうのって自意識過剰みたいで嫌だけど……言わなきゃ分からないから言うけどね」
にのの茶色い瞳が俺を捉える
つい、そこに視線を合わせたら何故か離す事が出来なくなった
「大野さん俺の事好き好きーってオーラ、駄々漏れだから」
「はぃいっ?!」
嘘だ、絶対嘘だ
そんな事、絶対ない
だって一生懸命隠してたし、誰も気付いてない
「あのねぇ」
にのがわざと大きな溜め息をついた
「俺が他の人と遊んでると、視線が怖いんだよ」
「え」
「傍に行くと途端にふにゃーっと笑うとかさ、…ついでに言えば、最初に気付いたの俺じゃないからね」
マジか
必死に隠してた俺は何だったんだ
しかもにのじゃない誰かが先に気付いたって…
恥ずかしすぎて穴があったら潜りたい
