
今日も明日も 2nd season
第44章 どんな君でも
「んにゃ……」
また、雅紀が小さく身動ぎして
そのふにゃふにゃした動きがあまりに可愛くて、つい雅紀の身体を抱いて腕の中に納めてしまう
ぽすん、と納める頭は思った以上に軽くて小さくて
「むぅ……」
瞼がピクピクして、起きるかと思った雅紀はそれでも目を開ける事はなく
むしろ俺に更にくっつくように擦り寄ってきて、再び静かに寝息を立て始めた
間近にある雅紀の髪からは、俺と同じシャンプーの香り
それだけでもこのチビが相葉さんだと言う喜びが増していく
そして
子どもの体温ってこんなに暖かいと言うのも、初めて知った
その心地好いぬくもりに、自然と欠伸が引き出される
雅紀と、……相葉さんとこうしてくっついて眠るのはやっぱり気持ちが落ち着くとか
どれだけ小さくても、俺を安心させてくれるのは相葉さんだけなんだなとか
そんな事を考えながら、重くなる瞼に逆らうのを止めて
俺もこの固まりと一緒に微睡みの中に身を任せていった
