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今日も明日も 2nd season

第6章 1周回って好きになった


だけどにのは、やっぱり俺を睨み付けていて

「なに、余計な事してんだよ」
なんてぬかしやがった

「は?」

「俺は助けろって言ったけど、代わりに謝れなんて言ってない」

この期に及んでまだ言うか

「お前、ふざけんなよ。謝ったからあいつら帰ってくれたんだろ?!」

「悪くないのに、謝るバカがどこにいるんだよ」


前言撤回

やっぱりこいつ、性格悪い
強がってるとかじゃなくて、最悪な性格

ドキッとしたのも気のせいだ



「お前マジで最悪だな」

「すぐ謝るヘタレよりマシだし」

「はぁ!?…泣いたくせに!」

「泣いてない!」

「怖かったって言ったくせにっ」

「聞き間違いだから」


ああもう、何なんだよ

ホント最悪、イライラする

こいつなんか助けなきゃ良かった
知らん顔しとけば良かった

何で助けてやったのに、ここまで言われなきゃいけねぇんだよ


「ああそうですか。じゃあ俺は帰るから」
“ご勝手にどうぞ“

にのの前から立ち上がり、俺も負けじとにのを睨み付けた



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