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今日も明日も 2nd season

第44章 どんな君でも


とにかく落ち着け、俺


信じられないけれど、この目の前のチビはやはり相葉さんで間違いないらしい

何が起きたのか分からないけど、それが現実だと言うならもう受け入れるしかないだろう


…最初こそ驚いたものの、比較的柔軟な思考回路を持ち合わせている事に感謝だ

だってこうなった以上、俺に出来る事と言えば

このチビの世話しかないのだから


****

…とは言え、何をして良いか分からない

とりあえず胡座を掻いた足の間にすっぽり納まったチビ雅紀は、俺のあてがったゲームに夢中になっている


いつもとは逆の位置

小さな頭が、ゲームの進行に合わせてぴょこぴょこ動いている

やば、こいつ可愛いかも

大人の相葉さんがオトコマエなら、子ども時代は差し詰め天使ってやつか


それにしても

大きさが全然違うとは言え、まさかこいつが俺に抱っこされる日が来るなんて考えもしなかったな


「あー、終わっちゃったぁ」

悔しそうな声に、ゲーム画面を覗けば “ゲームオーバー“ の文字が浮かび上がっていた






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