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今日も明日も 2nd season

第44章 どんな君でも


「ぼく…あいばましゃきれす!」

ん?あいばましゃき?

相葉、ましゃき

……相葉さん?!


にぱっと笑って答えるその顔は、確かに相葉さんのミニチュアで


「ちょっとお前!!相葉さんっ?!」

驚いて思わず大きな声を上げてしまった事にびっくりしたチビの目がみるみるうちに潤み出した


「ぅえ…っ」

「わ!な、泣くなって!怒った訳じゃないからっ」

大声に怖くなったらしいチビを慌てて抱き締める


小さな固まりは、暖かくて

どこか懐かしい匂いがして



「本当に…相葉さんな訳」

つい、呟いたら

「…ぼく、あいばましゃきれす」

ちっちゃい手が、俺のパジャマをきゅっと握った


何だろう

こいつが嘘言ってるとは思わないし、顔かたちは幼いけど確かに相葉さんのそれで


何故かなんて分からないけれど、俺の知ってる相葉さんじゃない相葉さんがここにいる


「えと、…俺の事は分かるの?」

怖がらせないように頭を撫でると

チビは未だ瞳をうるうるさせたまま


「にの!!」

嬉しそうに、俺の名前を呼んだ

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